ギャラリー
Iさんが「子どもたちの健康と笑顔を守り 明るい未来を支える小児科医になりたい」という夢を抱きながら、富山大学医学部小児科学教室に短期入門した様子を紹介します。
期間:平成29年8月17日(木)、8月18日(金)
富山大学医学部小児科学教室
富山市杉谷2630番地
新生児医療について
今回の入門でお世話になった、富山大学附属病院周産母子センター長の吉田丈俊先生です。新生児医療の歴史、周産期医療、日本における出生数と低出生体重児の割合、新生児の死亡率の推移について説明をしていただきました。

NICUについて
NICUとは、新生児集中治療室のこと。体の弱い赤ちゃんに病気がうつらないように、スクラブ(青い服)を着用し、肘まで丁寧に洗ってから入室します。服の袖には「Baby First」の文字が入っています。赤ちゃんを守るという強い使命が感じられました。
体内につながれたチューブをレントゲン写真で確認しています。小さな赤ちゃんの細い血管内に、さらに細いチューブが通っているのが見えました。(左)
聴診器で赤ちゃんの心音を聴きました。「ドクドク・・」という音に、命の強さを感じました。(右)


GCUについて
GCUにはNICUから移ってきた、少し大きくなった赤ちゃんがいます。隣接する授乳室も見学しました。赤ちゃんの退院にむけて、お母さんも頑張っておられます。

大学施設の見学
大学施設を案内していただきました。図書館は24時間利用可能で、見学したときも、学生の方が勉強しておられました。たくさんの専門書がありました。英語で書かれた本もいっぱいです。

小児科外来の見学
外来では1ヶ月検診です。猪又智実先生の診察室におじゃましました。赤ちゃんだけはなく、お母さんに育児のアドバイスもしておられました。先生とお母さんが話しておられる間、検診の終わった赤ちゃんに服を着させてあげました。帰り際に「ありがとう」と言われて、とても心が温かくなりました。

【All For Children】こどもの救急について
種市尋宙先生に、子供の救急医療について教えてもらいました。1分1秒が命に関わることを知りました。胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使用法について学びました。この経験を生かし、いざというときに冷静に対応できるように心がけたいと思います。
動画でご覧ください
「Lifesaving.mp4」

赤ちゃんの救命救急の練習です。のどに異物が詰まった時を想定しました。抱きかかえ、背中を躊躇せずトントンします。

血液の検査
野村恵子先生に血液について教えていただきました。顕微鏡を覗くとたくさんの赤血球、白血球、血小板が見えました。血液を見ただけで、病気の状態がわかることに驚きました。

救急車の乗車体験
患者さんのための設備が整っています。ベッドは思っていたよりも硬く感じました。消防署の救急車と少し違うのは、後ろの座席です。座席が前を向いているのは、長距離の搬送時に付添者が車酔いをしにくくするためだそうです。

おわりに
500gくらいで生まれた赤ちゃんでも懸命の治療で、とてもしっかりするんだなと実感したし、家族や先生方の愛情を感じられて、心が温かくなりました。今回の入門では、小児科医の「子供を第一に守る」という使命感を感じる事ができたように思います。とても貴重な体験をさせていただきました。