ギャラリー
Fさんが「地域づくりに貢献する警察官になりたい」という夢を抱きながら、富山県警察本部に短期入門した様子を紹介します。
期間:平成29年8月18日(金)
富山県警察本部
富山市新総曲輪1番7号
警察の業務について
警察各組織の業務内容をはじめ、年頭視閲式や警察音楽隊など、警察全体の活動について説明をしていただきました。また、最近多くなっている特殊詐欺についてですが、「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」に加えて、コンビニなどで手軽に購入できる電子ギフト券を使った詐欺が増えてきているそうです。

通信指令課・交通管制センター見学
通信指令課は電波が飛びやすい建物の上層階にあり、県内の110番の連絡を受け、近くのパトカーを現場に向かわせる指令を出しておられます。富山県内では110番件数が年間約6万件あるそうです。説明をしていただいた約20分の間にも、本日の110番件数が57件から60件へと4件入っていました。また、交通管制センターでは、県内の大きな交差点の渋滞状況がリアルタイムで反映されていました。

科学捜査研究所
心理、法医、化学、文書鑑定について説明を聞き、模擬検査体験、施設見学をしました。
心理学では、実際にポリグラフ検査を行いました。被験者が1枚のカードを引き、被験者の呼吸や血圧、脈拍、皮膚の電気反応などを同時に測定しながら、そのカードの数字を当てるというものです。質問は4回繰り返し、被験者の反応の傾向を観察します。 そのほか、心理学では、犯罪者プロファイリングや被害者支援など幅広い業務があるそうです。
法医学では、DNA検査について説明をしていただきました。実際の業務では、赤い液体が1.血液かどうか 2.血液であれば人間のものか動物のものか、のように段階を踏んで調べていくようです。実験では、手のひらをおいた用紙に汗に反応する液体をかけると、手の形がくっきり浮かび上がりました。
化学では、幅広い業務内容から、主に違法薬物について説明をしていただきました。実際に警察官が使っているキットで、薬物反応を調べる実験をしました。化学係では、このキットで反応があった容疑者の尿などをさらに詳しく調べるそうです。また、化学係は、特定の仕事というよりは、ほかの係に属さないと思われるものを任されるそうで、日々、様々な課題が舞い込んでくるそうです。
文書鑑定では、お札や商品券の特徴や筆跡鑑定のやり方を説明していただきました。お札や商品券には、偽造を防ぐ為に様々な工夫がされており、肉眼では見えないものも機械を通すことで偽者を発見できるとのことでした。また、筆跡鑑定では、筆圧やクセから同一人物が書いたものか調べるだけでなく、例えば燃えて文字が読みにくくなった看板など、消えた文字も復元することができる機械があることも教えていただきました。

おわりに
科学捜査研究所での体験で思ったことは、事件の解明には科捜研での検査の1つ1つがとても大切なのだということです。将来は、科捜研の仕事に就いて地域に貢献したいと、あらためて思いました。
1日を通してたくさんのことを丁寧に教えていただき、ありがとうございました。